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hoka

CIELO X1 3.0

3.8/ 5 性能点(レース) 2.0/ 5 コスパ点
価格
¥38,500
重量
213g
オフセット
31/38
用途
レース(ミッドフット接地の上級者向け)
ミッドソール
デュアルデンシティ PEBA
hoka CIELO X1 3.0 の商品画像

ホストレビュー

RACE|レーシング

最も弾み、最も不安定。

現行のスーパーシューズで最も弾む、と海外レビューが口を揃える1足。そして数字を見る限り、最も扱いが難しい1足でもある。¥38,500を払う前に、自分の接地を疑ったほうがいい。

170 SAかかとの衝撃吸収
13.4mm実測ドロップ(公称7mm)
107.6mm前足部の幅

結論

向く人

終盤まで重心の真下で接地できる。足首の筋力に自信がある。足幅は細め。サブ3〜3.5でミッドフット接地の人。

向かない人

かかとから強く着地する。後半にフォームが崩れる。幅広の足。「初めてのカーボン」として買う人。

スペック

価格¥38,500
重量213g(28.0cm)/175g(ウィメンズ25.0cm)
スタック(公称)かかと38.0mm/前足部31.0mm
ドロップ(公称)7mm
ミッドソールデュアルデンシティ PEBA
プレートウィング付きカーボン(肉抜き加工)

スペックから読む

靴底の全体
靴底の全体
内側から見た形。かかとのせり上がりと靴底の反りが分かる
内側から見た形。かかとのせり上がりと靴底の反りが分かる

衝撃吸収170 SAは「レース靴の数字」ではない

SAは衝撃吸収の指標で、大きいほど衝撃を吸う。RunRepeatの計測ではかかとで170 SA。同じレース靴のエンドルフィン プロ5が137 SAだから差は大きく、マックスクッションのNike Vomero Premiumに匹敵する水準だ。

公称ドロップ7mm、実測13.4mm

この靴の最大の読みどころ。公称はかかと38mm/前足部31mmだが、ラボ実測ではかかと40.5〜44.5mm、前足部31.1mm、ドロップは13.4mmまで広がった。極端なロッカー形状と、かかと後端のせり上がりが原因とされる。測り方で数字が大きく動く靴なので、公称値だけで判断しないほうがいい。

もっとも、フォームが非常に柔らかいため(硬度32.9 AC)、荷重時には沈み込み、体感は公称に近い7mm前後になると説明されている。止まった状態の13mmと、走っている時の7mm。どちらも本当で、だからこそ試着で立っただけでは判断できない。

カーボンなのに曲がる

靴を30度曲げるのに必要な力は16.8N。エンドルフィン プロ5の26.1Nより3割以上小さい。肉抜きしたプレートの効果で、カーボン靴特有の突き上げを和らげている。

数字に出た不安定さ

かかとの支え(ヒールカウンター)の剛性は5段階の1。前足部の幅は107.6mmで、カテゴリ平均114.4mmより細く、エンドルフィン プロ5の120.1mmと比べると12.5mmも狭い。柔らかいフォームに細い土台。弾む靴がブレやすいのは当然の結果だ。

数字で見る

かかとの衝撃吸収

シエロ X1 3.0
170SA
エンドルフィン プロ5
137SA

大きいほど衝撃を吸う。

前足部の幅

エンドルフィン プロ5
120.1mm
カテゴリ平均
114.4mm
シエロ X1 3.0
107.6mm

RunRepeatの計測値。

1kmあたりの費用(定価÷想定寿命)

シエロ X1 3.0
110円
アディオス プロ5
85円
エンドルフィン プロ5
75円
ゴースト 18
28円
ノヴァブラスト 6
25円
ウエーブライダー 30
23円

寿命データのある6足で試算した概算。シエロとアディオスは350km、プロ5は500km、デイリーは想定寿命の中間値(ライダーは800km)で計算。

ライバル比較

シエロ X1 3.0エンドルフィン プロ5
衝撃吸収170 SA137 SA
フォーム硬度32.9 AC33.3 AC
曲げ剛性16.8N26.1N
前足部の幅107.6mm120.1mm
実測ドロップ13.4mm8.7mm
グリップ(摩擦係数)0.720.68
想定寿命約300〜400km500km以上

価格差は¥1,100しかない。弾みと衝撃吸収を取るか、安定と寿命を取るか。性能の方向が正反対なので、迷う余地はあまりない。

走りの評価

重心の真下で接地し、フォームとロッカーを正確に踏める走者には、爆発的にストライドが伸びると評価されている。反面、接地が体の前に流れるヘビーヒールストライカーや、終盤に足首を抑えられなくなったランナーでは、足首と膝の安定筋に強い負担がかかり、急なペースダウンを招くリスクが複数の媒体で警告されている。

弱点

安定性上記のとおり。レース終盤のフォーム崩れがそのまま故障リスクになる。
つま先急に先細る。爪下血腫(爪の下の内出血)のリスクがあり、幅広の人はサイズアップか見送りを。
耐久性ゴム自体は丈夫だが、肉抜き周辺の露出フォームが路面の突起で削れやすい。

グリップは改善点。前作で指摘された濡れた路面での滑りに対し、アウトソールを再設計し、摩擦係数0.72を記録した。

会社員ランナーの使いどころ

1kmあたり約110円(¥38,500÷350km)。寿命のデータがあるモデルで最も高くつく。翌週も普通に仕事がある人間にとって、一番の損失は故障だ。自分の接地が分からないなら、まず動画を撮る。30km過ぎのフォームが崩れていないと確認できてから検討しても遅くない。

買うなら本番限定。日常のジョグはウエーブライダー 30のような安定した靴に任せ、脚を守る。

まとめ

最も弾み、最も衝撃を吸い、最も不安定。性能は本物だが、走者に身体の制御を要求するスペシャリスト向けの靴だ。条件を満たす人だけが買えばいい。

※本記事はメーカー公表値、海外ラボの計測データ(RunRepeat等)、国内外のレビューをもとにした分析です。ラボ値は計測条件により変わります。

ホスト評価(レーダー)

みんなの平均評価

ホストによる評価

項目 スコア コメント
クッション性 ★ ★ ★ ★ ★ 5.0 ラボ計測170 SAで市場最高水準.
安定性 ★ ★ ☆ ☆ ☆ 2.0 ヒール剛性1/5,前足部107.6mmと細い.
軽さ ★ ★ ★ ★ ★ 4.5 28.0cmで213g.
コスパ ★ ★ ☆ ☆ ☆ 2.0 寿命データのあるモデルで1kmあたりの費用が最も高い.
履き心地 ★ ★ ★ ☆ ☆ 2.5 つま先が急に細く,爪下血腫のリスク.
デザイン ★ ★ ★ ☆ ☆ 3.0 公開データが少なく暫定評価.
通気性 ★ ★ ★ ★ ☆ 4.0 RunRepeatの評価値.
スピード性能 ★ ★ ★ ★ ☆ 4.0 4足で最大のバウンス.接地の正確さが必要.
グリップ ★ ★ ★ ★ ★ 4.5 摩擦係数0.72.濡れた路面も改善.
耐久性 ★ ★ ★ ☆ ☆ 2.5 約300〜400km.露出フォームが削れやすい.

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クッション性
安定性
軽さ
コスパ
履き心地
デザイン
通気性
スピード性能
グリップ
耐久性

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